勤務先で爆発事故が起きた話
いのししかりを開設しているはてなブログでは、今週のお題というものがあります。毎週発表されるテーマに沿ったブログを投稿する企画。初めて参加してみる事にしました。
今週のお題「爆発」
「爆発」と聞いて真っ先に思い出したのが、以前勤務していた会社で起きた爆発事故の話。
それは2014年。社会に出て2社目の会社にいたときの話。その会社はとある製造工場でした。自分は品質管理担当として製品の実験を主にした仕事をしていましたが、小さい会社故に他にも色んな仕事をしていました。
その日は工場の設備が故障したとの事で、いつも修理をお願いしている会社に電話をして営業さんが作業員さんを連れて来ていました。修理の方法はなんとなく見えてきていたので後日正式に修理するという方針が決まり、営業さんとああでもないこうでもないと雑談を交えた話をしていると、奥から走ってきた先輩が「爆発事故が起きたから、外に出ろ!」と言われました。
「えっ!?何なに爆発??」と何もわからないまま外に出て修理に来てくれた会社の二人を見送った後、工場に目を向けると中から作業着が燃えて上半身が裸になった先輩が出てきました。話を聞いてみると、どうやら製品を製造する装置が爆発をし、その先輩が直撃を受けてしまい火傷を負ったそうです。
ボロボロになった先輩が救急車で運ばれていくのをただ見送ることしか出来ず、結局その日は工場内に近付くことなく帰宅することになりました。
あの日のボロボロになって出てきた先輩が、今でも忘れられません。
先輩は幸い命に別状はなく、その後は通院しながら会社に来ていました。本当に良かったです。しかし、その後会社の闇を見ることになります。
自力で修理。しかも素人2人…
結局その装置のメーカーのサービスマンを呼び原因を追及すると、原因は経年劣化した部品の交換を怠っていたために起きた事故でした。そしてそのメーカーのサービスで部品交換をするよう見積りを取ったのですが、その見積りを見た上層部が「高い!高すぎる!あんな部品、自分で交換したらもっと安いじゃないか!」と言い出しました。そりゃメーカーのサービスなんて事件費なども含んでいて高いのは当たり前ですし、その後の保証も含めた金額ですから当然といえば当然の金額なのですが、それに納得いかなかった上司は後日、自分と派遣で来ていたおじさんを呼びました。
「イガリくん、部品買っておいたから2人で交換しておいて!」と言われました。マジかよ、とおじさんと顔を見合わせました。結局交換したのですが、おじさんと二人で「普通この部品をオレ達が交換するなんて、ありえないですよね」と言いながら交換していました。
自分に交換を指示した上司は悪くないんです。その会社はいわゆる一族経営のオーナー企業で、社長はいわゆるワンマン。それが白でも社長が黒と言えば黒になる会社です。社長より下の人たちは社長に何も言えず、社長が指示した事はそれが法を犯していようが何しようが必ずやらなければいけないのです。
そんな会社なので、社長が指示した事が出来ない場合、出来ませんでしたという社内向けの報告書と、出来ましたという嘘の書かれた社長宛の報告書の2枚を書かなければなりません。
まあ、一言で言うブラック企業ですよね。
そんな会社だったので他にも色々と法を犯すことが多く、結局それに疑問を持ってその会社を去ることになりましたけどね。
爆発と聞いて思い出した、そんな昔話でした。
ちなみに…
ちなみにその会社が爆発事故を起こしたという情報を聞いたマスコミが工場の前で取材をして、夕方そのニュースが県内のニュースで放送され、さらにテレビ今日のYouTubeにニュース動画がアップロードされました。しかし、それに気付いた社長がテレビ局に連絡をして、その動画はすぐ消されました。社長、そんな所だけ仕事早いんだからなぁ…。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません