仙台にあるUFO型信号機を見てきた

これは、今年のお盆休み中の話です。

何気なくYouTubeを見ていたとき、おすすめにとある動画が出てきました。

この動画を見て思い出しました。
この信号機、仙台で見たことある。

兄が大学時代、仙台の大学に進学しました。
そのため、受験や引っ越し、そして兄のアパートを拠点に仙台で遊ぶために、何回か仙台へ遊びに行っていました。
その時、兄が住んでいたアパートの近くに、このUFO型信号機と呼ばれる信号機が設置されていたのを覚えていました。
「仙台って、面白い信号機があるんだなー」と思っていて、印象的だったのです。

UFO型信号機とは

一般的に、信号機というのは下の写真のような物も想像すると思います。


(※この画像は、前のGT-Rをメインにした写真なので、見にくくてすみません

このように、信号機を設置するには交差点の端に柱を建てる必要があります。

ところが、世の中広い交差点ばかりではありません。場所によっては、柱を建てるには狭い交差点もあります。

そこで、柱を最低限1本建てれば信号機が設置できてしまう万能型信号機が誕生しました。それが、UFO型信号機なのです。(正式名称は懸垂型信号機というらしいですが、ここでは通称のUFO型信号機で呼ばせていただきます)

このUFO型信号機を製造していたのは、名古屋にある名古屋電機工業という会社なので、第一号は名古屋に設置されました。


(弊社開発の「懸垂型交通信号機」が各種メディアで紹介されております | 名古屋電機工業株式会社:NAGOYA ELECTRIC WORKS CO., LTD.より引用)

その後、広島、大阪、宮崎など各地に設置されていきました。しかし、大阪などは車両側信号機のみで歩行者用信号機は個別設置になってます。

そのため、車両側信号機と歩行者用信号機がセットになったタイプは、名古屋と仙台だけでした。しかし、名古屋にあったUFO型信号機は既にLED式の信号機を組み合わせて作った新しいタイプになっています。

そのため、昔ながらの一体型UFO型信号機が見られるのは、今や仙台だけになりました。

UFO型信号機の撤去

ところがこの信号機、老朽化のため、どうやら近々撤去される予定らしいのです。

色々と調べると、どうも宮城県では老朽化した信号機の更新を進めているようで、UFO型信号機も例外なく更新される方針だそう。

しかも、UFO型信号機は警視庁の定めた信号機の要件を満たしておらず補助金が下りない(らしい)ため、名古屋の大須にあるようなLEDタイプのUFO型信号機になる可能性は少ない模様。

これは気になる!せっかくなら、もう一度見ておきたい!
そう思い、急遽仙台へ行くことにしました。

UFO型信号機を見るドライブ

お盆休み中の、平日の事でした。
(会社は休みでした)

平日だったので、高速代は割引なしの満額。ですので、時間はたっぷりあるわけですし、下道でのんびり行くことにしました。

8月12日、朝7時。
国道6号線をひたすら北上しました。
途中コンビニで休憩しながら、まず向かったのは亘理町。

YouTubeで動画を公開していたきゅう(@bakakana9)さんがGoogleマップにアップしてた情報によると、亘理町にUFO型信号機があるとの事なので、まずは寄ってみました。

国道6号線を逸れてすぐの交差点。
ありました、UFO型信号機。

この信号機、動画にもあった通り、点滅運用中でした。

点滅運用中ということは、近々撤去されるという事。

この交差点は両方とも赤点滅(=一時停止)のため、今後は止まれの標識設置か、もしくは一灯型の赤点滅信号機になるのではと思われます。

訪れたのが平日の昼間ということもありましたが、交通量もさほど無かったため、このような運用になったのでしょうね。

この信号機を見た後に訪れたのは、仙台市の三百人町にあるUFO型信号機。

こちらは車の中から撮影(近くに車を駐める場所がなかった)しました。こちらのUFO型信号機、片方の歩行者用信号機が隠されています。

これはこれで珍しいタイプです。

ちなみに、この近くにももう一つUFO型信号機がありました(こちらは未撮影)が、訪れた少し後に撤去されたとの事でした。

撮影しておけばよかったなー。少し残念です。

さてさて、その後向かったのは、青葉区国見町。大崎八幡宮の近くにあるのが、このUFO型信号機。

この近くに兄が住んでおり、よく見ていたUFO型信号機の1つです。
このUFO型信号機は訪れた時点では宮城県最古のUFO型信号機でしたが、こちらも訪れた後すぐに撤去されました。

自分が訪れた時点でも、既に歩行者用信号機が設置されていました。

ギリギリで見られたのは、運が良かったかもしれません。

そんなこんなで、そろそろ帰ろうかと思いつつも、最後に寄ったのが大河原町。
こちらにも、UFO型信号機が残ってました。

しかし、こちらも撤去が決まっており、9月撤去予定となってます。

宣言通り、次々と撤去されていて、とにかく残念です。

これでUFO型信号機巡りの旅は終了。県外から来たということもあり、ソーシャルディスタンスの観点からどこにも寄らず、また真っ直ぐ国道6号線を南下して帰りました。

残念だけど仕方がない

珍しいUFO型信号機が次々撤去されるのは残念ですが、前述の通り助成金が下りないといった事情と共に、UFO型信号機は見にくいと言った意見もあるようです。
実際、こんな記事もありました。

この記事にある通り、少なからず見づらいという意見は一定数あるのだと思います。
いくら信号機が付いていても、危険なのでは本末転倒ですからね。

撤去は残念ですが、もし仙台に行く方がいらっしゃったら、最後に見に行ってはいかがでしょうか。
撤去は思ったより早く行われているようなので、早めにどうぞ。

お出掛け,日記

Posted by イガリ