M1 MacBook Airを手放しました。WindowsからMacへ乗り替えたのに、8ヶ月でWindowsに戻った理由

このブログでは特に書いていませんでしたが、今年の1月にM1チップ搭載のMacBook Airを購入していました。

購入したMacBook Air(M1)

ですが先日そのMacBook Airを手放し、新たにWindowsマシンを購入しました。

新しく購入したWindowsノート(LIFEBOOK)

せっかく高いお金を出して買ったMac機をなぜ8ヶ月で手放したのかを書きたいと思います。

そもそも、MacBook Airを購入した理由

まず、なぜMacBook Airを購入したかを書きたいと思います。
そもそも、それまで2014年に購入したhpのPavilion 15-n200というノートパソコンを使っていました。

以前使用していたhpのノートPC。画像は購入したての頃、当時住んでいた実家にて撮影。

このパソコンはちょうど最初の転職をしてすぐの頃に購入しました。それまで使用していた東芝のノートパソコンの液晶バックライトが点灯しなくなり、慌てて購入しました。転職したてで手持ちのお金が少なかったため、ネットで購入しました。当時の価格で5万円程でした。

価格は5万円でしたが、Core i5を搭載しており、メモリは12GBまで増設していたので、普通に使う分にはそれなりに使用出来ていました。HDD搭載モデルなので起動とかは遅くなってきていましたが、とあるタイミングでSSDに換装してからは爆速になり、特に不満無く使用していました。

とはいえ購入から7年が経過し、さすがにそろそろ買い換えようかなと思うようになりました。という事でネットで良さげなマシンを見繕う事にしたのですが、いかんせんWindows機はメーカーも種類もスペックも多種多様あるので、どれを購入して良いのかわからなくなってしまいました。

その時ふと思ったのが、そういえばスマホを買い換える時に迷った事はないなー。という事。

それもそのはず。自分は、2009年からずっとiPhoneを使っています。iPhoneはAppleからしか発売されないので、そもそもバリエーションが限られています。ですので、悩むとしても2機種からとか、色をどうしようというレベル。そうか、スマホもiPhoneだし、Macにするのもアリかも。そう思うようになりました。それにMacなら、スペック等にそんなに悩まず選べますしね。

MacBook AirかMacBook Proか

自宅にはパソコン用デスクがあるわけではないので、買うのは必然的にノートパソコン。Macのノートパソコンなら、MacBook AirかMacBook Proの2択になります。

Apple製MacノートPCの一覧。

これに関しては、MacBook Air一択でした。なぜなら、Macを買っても使いこなす自信はハナから無かったから(笑)スペック的にはProの方が上ですが、レビューを読む限りAirの方で自分は十分だという判断でした。ただ、MacBook Airは購入後にメモリやSSDの換装は出来ないので、これに関しては妥協はしないようにしました。

2020年12月、MacBook Airを注文しました。

色はiPhoneと同じグレーで、SSDを1TBに、メモリを16GBにカスタマイズしたモデルです。1ヶ月程かかるとの予定でしたが、確かに1ヶ月ぐらいの期間で来ました。

そして8ヶ月Macをメインで使って、Macのメリット・デメリットが見えてきました。

Windows歴20年の自分がMacを買ってわかったメリット

その1:全体的な美しさ

MacBook Airを購入してまず思ったのが、全体的に美しいです。

長年のiPhoneユーザーなのでApple製品のデザイン性の良さはわかっていたつもりですが、MacBook Airを実際に所有してみてやっぱりMacBook Airはデザインも良いし、MacOSもWindowsと違ってデザイン性が良いし、パッと見のデザインはハードウェア面・ソフトウェア面双方を見ても満足度が上がりました。

Windows機も悪くはないんですが、Windows機は大半が実用性重視なんですよね。

車で例えるなら、Windows機がトヨタ車であるならば、Macはメルセデス・ベンツ車なんですよね。トヨタ車でもカローラからクラウンまでありますが、それはピンキリ。製品としての出来は素晴らしいのですが、カローラはカローラなりの外装・内装ですし、クラウンならクラウンなりの外装・内装です。しかし、ベンツはAクラスからAMGまで幅広くありますが、Aクラスでも日本車から比べると高級感があるんですよね。書いてて若干違うような気がしましたが、とにかく所有していての満足感がある製品なのは間違いないです。

その2:Mac本体とMacOSの親和性の良さ

実はこれを求めて購入したというのもあります。

2020年末に、デルアンバサダープログラムに当選し、DELLのXPS13を1ヶ月程お借りしました。

このXPS13はかなり高級感のあるデザインで、正直欲しくなりました。ですが、ちょっとだけ残念な部分がありました。

ここでお借りしたXPS13はモニター機なので、当然前にモニターしていた人がいます。そのため、リカバリされた状態で届きます。リカバリされた状態からWindowsをセットアップする所から始まるので環境としてはクリーンな状態のはずなのですが、なぜか最初出ていた音が出なくなりました。色々設定を探ってみると、どうやらドライバが上手く機能していないようでした。そこでサウンドドライバを削除して再インストールしてみたりしたのですが、直ったと思ってしばらく使っているとまた音が出なくなりました。

この時の出来事が、脱Windowsをしてもいいかなと思う出来事でした。

WindowsはOS自体はマイクロソフト社が作っていますが、パソコン本体はNECだったり富士通だったり他メーカーが製造しています。MacはOSもパソコン本体もApple社が作っています。OSと本体が別メーカーになるのは、自由度が高まる一方でその親和性には欠ける事になります。

スマホでも、iPhoneはiOSがiPhone本体にチューニングされているので未だに2015年に発売されたiPhone 6sが最新のiOS15に対応したりするのに対し、AndroidはOS(Google社)とスマホ本体(各メーカー)で異なる会社が作っているので、OSのメジャーアップデートが1度もないまま終わる機種もあります。聞いた話によると、Androidは本体メーカーが独自機能(おサイフケータイとかワンセグとか)を載せていたりするとOSメジャーアップデートが難しいみたいです。

Macに乗り換える事によって、XPS13で経験したような事が起きなくなるのではないかな?と思ったのがきっかけです。8ヶ月しか使っていないので何とも言えない部分もあるのですが、実際デバイスの問題は特にありませんでした。

その3:MacOSのバックアップ機能の完璧さ

これも、Macに期待していた部分でした。

Windowsのパソコンを使っていて頭を悩ませていたのは、データーのバックアップ。Windows10に標準で付いているバックアップ機能を使いNAS上にデータをバックアップしていたのですが、いかんせん上手くいかない。どうやらWindows10標準のバックアップ機能は同じフォルダ内で同じファイル名の全角バージョンと半角バージョンがあったりすると、上手くいかないらしい。(例:「1234.txt」と「1234.txt」みたいな場合)

そんな事言われても、今まで積もりに積もったデータの中でそんなの探すの無理でしょ。困った。という事で結局は手動でデータをNASにバックアップしていたのですが、これも結構忘れがち。結果的にバックアップはおろそかになっていました。

しかしMacにはTimeMachineというMacOS標準のバックアップ機能があり、こちらのバックアップはWindowsのそれと違って完璧にバックアップがNAS上に作成出来ました。しかも自動で定期的に。

Apple社のバックアップ機能は基本的に完璧で、iPhoneを使い続けている理由もバックアップ機能が優れているからというのもあります。iPhoneのバックアップは、指紋認証や顔認証とか、LINEや一部銀行のアプリを除いて、ほぼ完璧にバックアップされています。ですので、例えばiPhoneを買い換えたりして新しいiPhoneにデータを移行するのにも、古いiPhoneをiTunesに繋いでバックアップボタンを押せばバックアップが取れ、新しいiPhoneを接続してさっきバックアップしたデータを選択すれば、ほぼ99%同じiPhoneがもう一台出来上がります。

ですので、iPhoneを紛失したり故障して修理に出さなければいけない時も、データのバックアップさえ取っておけばいつでもほぼ元通りのiPhoneになるわけです。

実際にNASにTimeMachineでデータをバックアップしていましたが、データは完璧にバックアップされるので安心感は大きかったです。

その4:キーボードが打ちやすい

これは特に期待もしていませんでしたが、MacBook Airのキーボードはめちゃくちゃ打ちやすかったです。

MacBook Airに搭載されているキーボード。打ち心地最高。

主にプライベートでのパソコンの使い方はブログを書く比率が多いので、キーボードの打ち心地は重要な要素でした。MacBook Airは、キーボードの打ち心地については文句の付け所はありませんでした。それまで使っていたhpのノートパソコンと何が違うのかと聞かれると答えられないのですが、どちらもキーストロークは浅い割のにhpの頃には感じた打ちにくさはMacBook Airにはありませんでした。

これは、ブロガーさんが好んでMacBookを使っている理由がなんとなくわかりました。

ここまではMacの良かった点ですが、悪かった点はどこだったのか。

Windows歴20年の自分がMacを買ってわかったデメリット

その1:フリーソフトの少なさ

これはある程度覚悟していた部分ではありましたが、フリーソフトの少なさは衝撃でした。

Windowsの場合は、何か困った事があっても「○○○ フリーソフト」と検索すればすぐ解決できるフリーソフトが複数表示されました。

しかし、Macはそれが出来ない。検索しても、出てくるのは限られた数のフリーソフトのみ。

もちろん想定済みでしたが、正直高をくくっていた部分もありました。

Macへの移行を考えた理由のひとつに、ここ数年でクラウドサービスが主流になり、昔はパソコン上にソフトをインストールしなければ出来なかった事が、ブラウザ上で実現出来るようになりました。そのため、WindowsだろうがMacだろうがブラウザさえ動けばいいでしょという気持ちがあったのは事実です。

しかし、実際に使ってみるとクラウドサービスだけでは解決しない問題が多々ありました。その時にMacだと困り果ててしまったのです。

その2:結局Windowsマシンが必要

上で書いたその1に通ずるものがあるのですが、結局はWindowsマシンが必要になる場面が少なからずあったわけです。

そのため、それまで使っていたhpのノートパソコンを所有していました。そして、そのhpを使う事も多々ありました。とある日に、「あれ?これMac使う必要ある?」となってしまったのです。自分が使っている用途が、Macでしか実現出来ない事は無いのです。Windowsでしか実現出来ない事はたくさんあるのですが、それがMacの場合無い。結局、Windowsを使うのが一番いいという結論になってしまったのです。

その3:ちょっとした画像編集はWindowsの方がよかった

最後は、主にブログ更新に関するもの。

このブログを更新する時に欠かせないのが、画像です。文字だけのブログなど、誰も読みたくなどないでしょうからね。極力わかりやすくするためにも、出来るだけ画像を入れています。

そんな画像ですが、このブログは主に雑記ブログなので、どうしても自分の好きなものの記事が多くなります。車も昔より興味が薄れたのは事実ですが、それでも好きなもののひとつです。そのため、車の画像をよく上げています。車の画像といえば、外装写真で欠かせないのがナンバープレートを隠す事です。自分は、ナンバープレートの色に合わせて同色化するのが好きです。

上の画像のように、ナンバープレートの色と同じく塗りつぶすのが好きです。

これ、Windowsなら標準で付いているペイントというソフトで簡単にできます。それが例え斜めから撮影された画像でも、上手く白塗りすることができます。

こんな感じで、斜めから撮影した正方形ではないナンバーも簡単に白塗りできます。

ところがMacOSの場合、標準のソフトではその辺の編集が上手く出来ない。フリーソフトも探してみたけど、結局は上手く探せず、結局は上にも書いたとおりhpのノートパソコンを駆使して画像編集だけWindows機でしていた状態でした。

Macはもっともっと高度な画像編集や動画編集をする人には向いているのだと思いますが、自分のようなライトな画像編集しかしない人にはあまり向かないのかも。そう思うようになっていました。そして、やっぱりWindows機の方が自分には合っていたと思うようになりました。

よし、MacBook Airを手放そう。そう思ったら、後は売却の手続きをするのみです。

M1 MacBook Airはどこで売るのが正解か?

最初は、買い取り店で買い取ってもらおうと思っていました。ところが、どのお店にもM1チップのMacBook Airの買取額が提示されていませんでした。安く買いたたかれても嫌だなぁ。そう思い、素直にヤフオクに出品することにしました。メルカリ全盛期の中、どうしてヤフオクなのか?それは、メルカリよりヤフオクの方が民度が高く感じる場面が多いので、売買でのトラブルを避ける意味でヤフオクを選択しました。何より、ヤフオクの方が昔から使っていて馴染みがありますしね。

という事で、慣れた手つきで写真を撮ってサクサクと出品手続き。90,000円スタートで1週間出品しましたが、最終的には161,000円で落札されました。

MacBook Air(M1)の落札結果。161,000円とほぼ購入金額と同じ金額で落札されました。

何がすごいって、このMacBook Airは169,800円で購入したんですよ。

MacBook Air注文詳細。本体代金は169,800円でした。

今年1月に購入して8ヶ月使ったノートパソコンが8,800円下がっただけの値段で売れたのは、これはリセールバリューの良いApple製品ならではですよね。ちなみに、同時に購入していたMagicMouse2も、9,800円で購入したものが7,000円で売れました。

MagicMouse2のヤフオク落札結果。こちらも7,000円と高額で落札されました。

Apple製品、リセールバリュー良すぎだろ!と思わずにはいられない出来事でした。(ちなみにヤフオクは出品手数料が8%かかるので、実際に手元に来たのはMacBook AirとMagicMouse併せて153,116円でした。そして残っていたAppleCareの解約に伴う返金が19,968円あったので、トータルで173,084円が返ってきました。8ヶ月使ってこれだけ戻ってくれば十分満足です。

Macも良かったけど、自分に合っていたのはWindowsだった

恐らく去年の末にパソコンの買い換えを考えいた時にいきなりWindows機にしていたら、やっぱりMacの方がよかったかもとずっと思っていたと思います。ですので、今回Macをじっくり試せたのは良い機会でした。

世の中のMacが気になっている方々、Apple製品はリセールバリューが良く高値で売れる事が期待できますので、思い切って一度試してみてもいいのではないでしょうか?気に入ればそのまま使えばいいですし、ダメなら売ればいいだけですからね。