近年、車の中でFire TV Stickを使用しプライムビデオやYouTubeを楽しむのにハマっています。
車でFire TV Stickを使いたい！でも通信料も節約したい！というわがままに、意外な解決法が – イガリの日記
ところが最近、ちょっとした問題が…。
楽天モバイルの回線速度が低下
今年の夏ぐらいまで、車内での通信環境として楽天モバイルのルーターを使用していました。楽天モバイルのRakuten UN-LIMITはSIMカードをWi-Fiルーターに差せば毎月無制限で使い放題のWi-Fiルーターになります。とはいえ楽天回線でも1日10GBの制限はありますし、楽天回線エリア外ではau（パートナーエリア）の回線を使用するため、パートナーエリアでの通信が毎月5GBを超えると速度制限がかかります。
しかし、速度制限がかかるとはいえ1Mbpsは速度が出るので、車内でプライムビデオやYouTubeを楽しむのには十分な速度です。プライムビデオの読み込みは少し遅いですが、読み込みに20秒程待てばその後は普通に再生されます。
ということで重宝していたのですが、8月ぐらいからパートナーエリアでプライムビデオを再生すると、再生が途切れ途切れになってしまいました。ワイモバイル回線のiPhone 11 Proのテザリングでは問題なく再生出来るので、恐らく楽天モバイル側の問題だと思われます。
2021年10月から福島県内のパートナーエリア縮小も実施してますし、恐らくローミング費用の削減のために速度制限を実施しているんでしょう。楽天モバイルは、auにローミングエリア利用料として1GBあたり500円を支払っています。Rakuten UN-LIMITは最大でも2,980円しか利用客に請求できないので、パートナーエリアで月6GB以上使用されると500円×6=3,000円と赤字になります。
楽天モバイルは車内Wi-Fiルーターとしてはとても優秀だったので、代わりにどうしようか考えていました。そこで思い出しました。そういえば、代わりになりそうなものを購入していたことを。
プリペイド式Wi-Fiルーター、おてがるWi-Fi
それは、前愛車のフィットハイブリッドがサンルーフからの雨漏りで神奈川のお店に入院中の話。
当時、自宅の光回線をソフトバンク光からおてがる光へ乗り換え手続きをしていました。その最中に、関連サービスでおてがるWi-Fiというサービスを提供している事を知りました。
おてがるWi-Fiには月額タイプ以外にプリペイド式があり、プリペイド式では1年間有効なギガがパッケージされたモバイルWi-Fiルーターが購入できます。このルーター、現在でこそ100GBで16,000円程で販売されていますが、その当時は100GB付いて5,500円という利益あるのかわからないような値段で売られていました。 プリペイドなので契約はありませんし、縛りももちろん無し。不要になったら放っておけばオッケーで、それ以上お金がかかることもありません。
また、100GBを使い切った後はギガをチャージすることも可能で、こちらは100GBが4,800円で購入できます。こちらは、3月の購入当時から変わっていません。
100GBが1年間有効ということは、月当たり8.3GBは使える計算。それだけあれば、車の中でYouTubeを観るのには十分だと思い、試しに購入してみることにしました。
そして商品自体はとっくの昔に届いていたのですが、いかんせん当時車は神奈川。そうこうしている間にカローラフィールダーへの乗換が決定し、バタバタとしているうちに購入したこと自体を忘れていたわけです。
そんなこんなで、届いてから8ヶ月経過したおてがるWi-Fiプリペイド版のレビューです。
おてがるWi-Fiプリペイド版 開封レビュー
おてがるWi-Fiの公式ショップから注文すること数日、ルーターが送られてきました。
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おてがるWi-Fiは、こんな梱包で送られてきました。[/caption]
とは言っても、驚くほど簡易な梱包。ルーターと充電ケーブルがエアキャップにくるんであり、それをヤマト運輸の宅急便コンパクトを利用して送られてきたため、自宅ポストに投函されていました。とてもルーターが入っているとは思わずビックリしたのを覚えています。
その他には、こちらも簡易的な説明書が入っているだけ。だいぶ玄人向けなのがわかります。
ルーター本体は、U2sというモバイルWi-Fiサービスでよく見かける機種です。本体自体はそこそこの大きさがありますが、本体は薄いため持ち運びもそこまで苦ではありません。鞄を持ち歩く人ならば全く気にはならないでしょう。
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U2s本体の表には、ランプのみのシンプルな外観。[/caption]
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裏には、接続に必要なSSID等の情報が貼ってありました。[/caption]
本体には、端末の状態を示すランプが付いている以外は、電源ボタンと充電ケーブルを繋ぐ端子があるだけのシンプルな構造です。裏のカバーを外すとSIMカードが挿せるようです。他のレビューを見てみると、SIMフリーになっているようなので、自分で契約しているSIMカードを挿して使用することもできます。
本体裏に接続用のSSIDとパスワードが書いてあります。また、ルーターのIMEIも一緒に書いてあります。IMEIはギガをチャージするのに使用します。
使い方自体は一般的なWi-Fiルーターと一緒で、電源を入れてからパソコンやスマホからSSIDとパスワードを入力すると使えます。
残りのギガ数はWi-Fiルーターに接続したパソコンやスマホからhttp://192.168.43.1に接続すると確認できます。
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U2sに接続したiPhoneから、Safari等のブラウザを使って残量を確認できます。[/caption]
スマホに専用アプリなどがあると便利ですが、この確認方法もそこまで面倒ではありません。
本体のレビューは簡単に済ませるとして、何よりも気になるのは通信状況です。
SoftBankエリアで使用可能
公式サイトにも書かれているように、おてがるWi-FiはSoftBankエリアで使用すことが出来ます。山の中を抜ける道はドコモ・auよりはエリアが劣りますが、それでも楽天モバイルよりは広いエリアで利用することができます。
通信速度に関しては、スピードテストではこんな感じです。
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スピードテストの結果。車でYouTubeやプライムビデオを観るには十分な速度です。[/caption]
試しに日曜日の夜、自宅で速度を測定してみましたが、下りは39.0Mbps、上りが11.3Mbpsでした。よほどのことが無い限り、20Mbpsから30Mbpsぐらいは普通に出ます。一度だけ休日の夕方に1Mbps程しか出なかった事がありましたが、それ以外はプライムビデオやYouTubeを観てもストレスなく接続することができます。
車でYouTubeを使う分には、十二分に速い速度です。恐らくパソコンを繋いで外出先でクラウドサービスを利用しても、問題ないぐらいの速度であると思います。
デメリットは、SoftBankエリアということ
おてがるWi-Fiのデメリットは、ソフトバンクのエリアを利用している点です。
車に乗って使う事がほとんどのため、市街地などは全く問題ないのですが、例えばいわきから国道289号線を通って白河に行くことがあると、その間はどうしても電波が入らない区間があります。ドコモ回線ならそういった問題も少ないのかもしれませんが、こればかりは仕方が無い事です。とはいえ楽天モバイルと比べると圧倒的に広いエリアなので、我慢できる範囲での話です。
契約不要で気軽に試せるサービス
おてがるWi-Fiは、契約不要で端末を購入すればすぐ使える、あまり見ないタイプのサービスです。自分が購入した当初はルーター本体+100GBで5,500円だったので破格でしたが、現在では16,000円程に値上げされています。
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おてがるWi-Fi(プリペイド版)100GB付の値段。以前よりかなり値上がりしました。[/caption]
とはいえ、追加のギガは100GBで4,800円と安いので、普段はそんなに使わないけどモバイルWi-Fiルーターが欲しいという方や、モバイルWi-Fiルーターは欲しいけど契約とかは面倒という方にはうってつけのサービスだと思います。
気になる方はぜひ、おてがるWi-Fiオンラインショップを覗いてみてください。
