フィットハイブリッドの整備を、必ずディーラーで行う理由

2020年9月8日

皆さんは、自分の車はどこで整備していますか?

ディーラーでやる方もいれば、整備工場でやる方、ガソリンスタンドでやる方、それぞれを使い分けている方、ご自身でやる方など様々だと思います。

そんな自分は、今乗っているフィットハイブリッドは完全にディーラーに任せています。
先日の点検も、ディーラーでお願いしました。

なぜディーラーなのか?

そこには、3つの大きな理由があります。

理由その1:ハイブリッドだから

まず、今乗っているフィットがハイブリッドだからというのが理由です。

ハイブリッドカーは、ご存じの通りガソリンエンジンとモーターの2つを使って走る車ですが、モーターは電気制御故に内部にはコンピュータ制御されている物が多数あります。

一般的に整備するだけならどこでも出来るとは思いますが、コンピュータに係わる部分は、メーカーの看板を出しているディーラーの方が間違いなく得意だと思います。

これは憶測の話ですが、もしかしたら点検の際に、こっそりコンピュータのアップデートとかを行なっている可能性もあると思っています。

ハイブリッドカーという比較的歴史の浅い物故に、餅は餅屋ではないですけど、メーカーのノウハウを受けやすいディーラーに任せる方がいいかなーと思っています。

理由その2:ホンダのハイブリッドだから

理由だけ見ると“?”だと思いますが、それにはしっかりとした理由があります。

普通はエンジンオイルと言えば、純正で指定されている0W-20等で表される粘度を守っていれば、社外品でもたいした問題にはなりません。
もちろん純正品も悪いわけではないでしょうが、社外品には純正よりも良い物がたくさんあります。

ところが、自分の乗っているフィットハイブリッドは指定では0W-20ですが、それ以外にホンダ純正オイルで
・ウルトラNEXT
・ウルトラGreen
・ウルトラLEO
という銘柄が指定されています。

ウルトラLEOは0W-20ですが、それ以外のウルトラNEXTやウルトラGreenは0W-20よりも粘度の低い(=サラサラした)オイルです。

つまり、粘度の低いオイルを使用することで、抵抗を少なくし燃費を上げているのです。

そのため、社外品のエンジンオイルを使用すると、燃費が悪化することになります
下に、そのことを書いているブログを貼っておきます。

メカさんに前述のことをお話しエンジンオイルの品名も教えましたが・・・・・・
「ホンダのハイブリッドは、SAEというグレードに沿っていないですがホンダ車両専用に開発しており同じ0W-20でも粘度がぜんぜん違うんです。だからその影響かと思います。粘度があると抵抗で思いっきり燃費が落ちることがあるんです。
(※FIT3があ~: 清流で釣りGO!!++勝手気ままに・・・・・様より引用)

上のブログに記述がある通り、純正以外のエンジンオイルを使用すると燃費が大幅に落ちることがあるそうです。
そのため、何だかんだ純正オイルを使用することになるのです。

純正オイルを使用するならば、ディーラーでやった方が楽ですからね。
しかも、ディーラーの方が安く入れられます。

以前、自分でエンジンオイル交換をしているという車が好きな同僚に、自分のフィットハイブリッドを純正オイルで交換して欲しいとお願いしてみました。
ところが、「ディーラーより安く出来ないので、(あと面倒なので)ディーラーに持って行ってください」と断られました(笑)

実際調べてみると、例えば前回のエンジンオイル交換の時に使用した(自分では特にエンジンオイルの種類を指定はしていない)ウルトラGREENですが、Amazon.co.jpで価格を調べると、3,543円です。(9月6日の記事執筆時点)


(※Amazon.co.jp: Honda(ホンダ) エンジンオイル ウルトラ GREEN 4L 08216-99974 [HTRC3]: 車&バイクより引用)

ところが、前回6月にエンジンオイル交換をディーラーでやっているのですが、その時の明細を見ると3,487円となっています。

つまり、エンジンオイルを買ってきて自分で交換するより、ディーラーで交換してもらった方が(若干ですが)安く上がり、しかも待っているだけで完成して、コーヒーまで飲める。
これは、自分でやるメリットがありませんよね。

と言うことで、それならディーラーに入れよう、となるわけです。

理由その3:フィットハイブリッドのミッションはDCTだから

自分の乗っているGP5型のフィットハイブリッドは、トランスミッションにDCTを採用しています。

DCTは何ぞや?という方に向けて簡単に説明すると、クラッチが2つあって素早い変速ができるミッションなのです。

GP5/6型のフィットハイブリッドが発売されていた当時、ライバルのトヨタ・プリウスやアクアはミッションがCVTだったのに対し、ホンダはi-DCDと呼ばれるこのミッションをフィットハイブリッドに導入しました。

i-DCDはSPORTS HYBRIDという名称が付いている通り、走りに特化したミッションなのです。
実際、CMでもそれを強調したものとなっていました。

このDCTとやらは複雑な機構故に、GP5/6型のフィットハイブリッドは初期型で5回もリコールを出してしまう大失態を犯しています。

その後も改良を繰り返し今では問題ないトランスミッションになったものの、やはり世間では5回もリコールを出した不良ミッションという印象は拭う事はできず。

フィット以外にもヴェゼル、グレイス、シャトル、ジェイド、フリードの各ハイブリッドモデルでi-DCDは採用されましたが、フィットは今年のフルモデルチェンジの際にi-MMDというハイブリッドに変更。
(新型フィット以降、i-MMDではなくe:HEVという名称を用いているようです)

i-DCDは1モーターでしたが、i-MMD(e:HEV)は2モーターのハイブリッドへ。
i-MMDの詳しい構造は省きますが、簡単に言えば日産・ノートe-Powerの上位互換です。
e-Powerはエンジンを完全に発電専用にしていますが、i-MMDは中速域まではエンジンは発電専用、高速域はエンジンは回転軸へ直結して走行をアシストする形になります。

以前、フィットハイブリッドが後ろから追突された時、代車でノートe-Powerを借りたことがあります。
正直に言うと、ノートe-Powerめちゃくちゃ良かったです。
すげー速かったんです。

フィットハイブリッドのi-DCDの欠点でもある「出だしが遅い」というのが、ノートe-Powerでは全く無いのが何より快適でした。

ということで、Hondaは扱いにくいi-DCDを止めて、メリットが多いi-MMDを主力ハイブリッド機構にしていくことになりました。

話は逸れに逸れましたが、つまりi-DCDは機構が複雑故にめちゃくちゃデリケートなミッションです。
ミッションオイルを交換するならば間違いなく純正オイルが良いですし、トラブル時もメーカー系ディーラーならではのネットワークを生かして対応してくれると思います。

と言うことで、間違いなくフィットハイブリッドはディーラーでのメンテナンスが良いと思ってます。

それじゃ、他の車だったら?

ではでは、例えば自分がフィットハイブリッドではなく、他の車に乗っていたら?

ハイブリッドではない普通のガソリン車だったら、恐らくディーラーではなく他の整備工場に入れていると思います
ガソリン車なら、特別なノウハウとかは無いと思うので。
それならば、好きなお店に入れると思います。

とはいえ、どこに入庫するかは人それぞれ。
皆さんも、自分が一番信用のおけるお店に入庫しましょう。